DelPlotの使い方

DelPlot とは?

DelPlotはカルコンプ形式のテキストデータファイルで図形や装飾方法を指定し、Windowsの画面上に表示 印刷・画像ファイルに変換するソフトです。Ver.1.9 よりエディタ機能が加わり普通のペイントツールのように使用する事もできます。

データファイルがカルコンプ形式のテキストであることはデータ作成が容易なため、座標値厳密な図形が必要な場合プログラム処理を可能にし、その後にエディタを立ち上げ 任意の場所にコメントを手動で付加可能という2面性も持ちます。

さらにプラグインにより拡張機能を追加可能など、多彩な機能を自由に扱えるよう改良されています。

その他Microsoft社製 Word,Excel,PowerPoint、JustSystem社製 一太郎への画像データ・エクスポート機能、アニメーション機能やバッチファイルによる大量データの処理機能などデータの活用範囲・有用性の向上が計られております。

DelPlotはより身近にシンプルで使い易くすく快適な創作活動を目標に進化し続けます。





DelPlot を使ってみましょう : その1 (データ テキスト自作編)

DelPlotで使用するデータファイルはテキスト形式ですのでWindows標準のメモ帳などで簡単に作成する事が出来ます。

Step.1

まずは『楕円』を描いてみます。レファレンスのPLOT_ELLIPSEの説明を見ながら。。。
(空白のカウント個数を間違えないように気を付けてください)
これを保存してDelPlotで読み込ませます。

 


表示されました。

 


Step.2

今度は回転させてみます。

回転角をデータに追加すると…

 

確かに45°傾きました。
 


Step.3

真っ黒だと ちょっとイメージ悪いので、
DelPlotで初期値になっている描画設定を変更して、
ちょっと見栄えよく、色を に変えて(USER_PEN_COLOR)、模様埋め(HATCHING_TYPE)にしてみます。

 

こんな感じになりました。
 
サンプルソース:Making(1).plt


Step.4

もう少し触ってみましょう。

グラデーション(EFECT_FILL)を掛けて、影(EFECT_SHADE)を付けてみます。


たくさん設定を書きましたが、その甲斐ある絵になりました。
サンプルソース: Making(2).plt

また、影は内側に付けることもできます。


まるで穴が空いたみたいですね。こういう表現も面白いかもしれません。
サンプルソース: Making(3).plt


Step.5

Ver.1.8.2以降ではCSV形式のファイルにも対応していますので、データの作成もMicrosoft Excelを利用して行う事も出来ます。


表示されました。
サンプルソース: Making(3).csv

DelPlotのデータを出力するプログラムを作成する時もこれと同じ要領です。




基本作画例

DelPlotの作画コマンドの実際の使用例と出力例、また各図形を利用した応用図例です。

作画コマンド

出力例

応用図例

 

楕円

例)
EL 170.00 190.00 30.00 20.00 0.00

 

扇形

例)
PE 70.00 205.00 30.00 20.00 45.00 210.00 240.00

 ベジェ曲線

例)
BE     4
BE   35.25  197.03
BE   37.68  199.32
BE   37.68  199.32
BE   38.45  202.57

PL   39.41  200.97   2
PL   37.49  200.97   3
PL   38.45  202.57   2


データファイル(一部)

FM A4 PO  1 -1
KA 50.00 100.00    3.50   90.00 "MS明朝"
RE  170.00  240.00   20.00   30.00   45.00
NP   1
PT  1  4
PY   6
PY   92.00   93.00
PY   80.00  100.00
PY   80.00  111.00
PY   92.00  118.00
PY  104.00  111.00
PY  104.00  100.00
用紙設定
漢字
矩形
ペン選択
線種設定
ポリライン

  (ポリラインの座標)






応用してみましょう

DelPlotで作成した数式と図形をGIF画像として保存。JavaScriptでホームページのマウスカーソルに…
  

サンプルソース: circursol.plt


DelPlotのペイントツールに近い描画能力を生かして、デザインに利用
(データは作図サンプルにあります)



DelPlot を使ってみましょう : その2 (エディタ編)

DelPlotのエディタ機能を使用して描画データを作成します。

Step.1 四角形の作成

最初はオーソドックスに四角形を作成します。
ツールダイアログの「図形」ツールをクリックします。

 

描画ウインドウ内をドラッグして範囲を指定すると四角形が作成されます。

 

描画ウインドウ内の図形をクリック選択すると編集状態になります。
図形隅()のポインタをドラッグすると形状の変更、図形中心()のポインタをドラッグすると移動、
図形枠外()のポインタは回転を編集可能です。

 


Step.2 線の作成

一番使用頻度が高そうな線(折れ線)を作成します。
ツールダイアログの「線形」ツールをクリックします。

 

描画ウインドウ内をクリックしてポイントを追加していきます。

 

ポイントのない所でESCキーで終了します。(Ctrl+Qでも終了)

 

ポイントを再編集する時はポイント編集モードに切り替えます。

 

編集するポイントを選択してドラッグします。

    

ポイントの座標値を一覧形式で編集するときはデータダイアログに表示されている編集中の項目を右クリック。
「PathEditor」を選択します。

 

PathEditor で一括編集できます。
表の内容はクリップボードでExcelからの読込み、書出し可能です。

 

自由曲線を作成する時は描画ウインドウ上のツールバーにある選択から自由図形(PathLine)を選択します。

 


Step.3 項目の変形

既存の項目を変形する変形機能を使用します。
変形する項目を選択した状態で、ツールダイアログの「変形」ツールをクリックします。

 

下図の例では「イメージ」項目の隅にポインタが表示されました。

  

ポインタを移動して「適用」ボタンをクリックすると形が変形されます。

 



DelPlot を使ってみましょう : その3 (コンバータ編)

DelPlotのコンバートモードでファイル一括変換の作業手順を説明します。

コンバートモード切替後、「ファイルを開く」ボタンをクリック。

 

一括処理したいファイルを選択します。
 


サイズを「50%」に縮小を指定、OKをクリックします。

 


出力するファイルの種類を選択して保存(実行)します。

 


出力するファイルの種類が同じときはフォルダを変更しないと上書きします。